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当社の仕上げの専門家

こんにちは。
Himeji Total Leather Expert(姫路トータルレザーエキスパート)代表の北口です。

htle.thebase.in

「ブログ見ました!!」

とお問い合わせやオーダーを頂くことが多くなり、励みになります。当社オリジナルレザーである『茶芯レザー・リバイバル』も多くの反響を頂き、嬉しく思います。来月末までスワッチサンプル無料贈呈を行っておりますので、私もスワッチサンプルの準備に大忙しの週末でした。

htle.hatenablog.com

 さて、週明け早々に日本経年変化協会の会長さんが久しぶりに姫路にお見えになりました。趣味の釣り以外でお会いするのは久しぶりではありませんか(笑)。会長さんはレザーの仕上がりには非常に細かい方なので、当社の仕上げのエキスパートを交えて仕上げについて見て頂き、企画に役立つようにお越し頂きました。

『鞣し』+『仕上げ』のトータルでレザーの良し悪しが決まる

当社のある姫路市は日本最大の皮革産地でありながら、分業制と言う姫路独自の産業形態が昔から根強く今日まで至っています。原皮調達から鞣しから仕上げまで行うのが一般的なタンナーと思われておりますが、姫路では

  • 原皮屋さん(原皮調達)
  • 下地屋さん(鞣し。タンナーと言われる一部自社仕上げ)
  • 漉き屋さん(革の厚みを調整)
  • 仕上げ屋さん(革の仕上げ)

と大まかに別けてこのような分業を行っています。
良いレザーとは職人さんを始めとした作り手が扱いやすく、製品にした後長年使えるレザーだと私は思いますが、原皮を上質なモノを選定し、鞣しが上手なタンナーが鞣しただけでは成立しません。レザーの表情を作るのは仕上げ屋さんと呼ばれる存在が必要不可欠だからです。

当社は数多い姫路の分業の専門家の中でも取り分けその分野に精通した技術を持った方々にご尽力頂いておりますが、仕上げの専門家の1人がセカンドレザー代表の野村智弘氏です。実は私の同級生でいつも無理をお願いしております(汗)。今回もマニアックなオーダーを快く引き受けていただいております。

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仕上げでも鞣しで用いるようなタイコがあり、当日も快調に回っておりました。レザーの硬さを調整することに用いられます。空打ちすることによってソフトレザーにすることが出来ます。

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日本経年変化協会の会長さんと野村社長のツーショット(笑)。
野:「革を使って企画するなら、もう少し濃い仕上げの方が良いか?」
会:「僕は希釈しないで濃いパラフィンの方が好みですけど・・・。」

いきなりそんな会話してます(笑)。
レザー好きには仕上げ工程はたまらなく興奮するそうです(会長談)。

仕上げ屋は重責を担い、経験とクリエイティブ力が必要

姫路においても事実皮革事業においてタンナーから商社へ販売されるのが一般的です。つまり商社からタンナーへオーダーが入り、タンナーが原皮のオーダーを原皮やさんに行い、タンナーが鞣しで下地を精製し、仕上げ屋さんに仕上げを行い、必要とあれば仕上げ屋から漉き屋さんへ漉き加工をオーダーして、タンナーに戻しタンナーから商社へ納品されて、皆様のお手元に届くのが一般的なフローとなっています。

レザーは天然素材で牛馬には個体差があるので一枚一枚性質が異なりますし季節などによる外部環境の変化で仕上がりも左右されます。つまり同じ品質を維持しようとしても多少のブレがある(これをロットぶれ)。このロットぶれの幅を極力無くすのが仕上げ屋さんの腕次第です。ロットぶれが発生した場合商社やメーカーさんから返品をされてしまうので、仕上げ屋さんは非常に重責なポジションであると言えます。ですので仕上げ屋さんの多くは繊細な方が非常に多い職種でもあります。

今回は仕上げ屋さんの作業工程を少しご紹介致します。

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今回仕上げていたのはコチラのBrownのレザー。全面Brownであると染色だけで仕上げは終了するのですが、こちらのレザー。光の加減でBrownの濃淡があるアンティーク仕上げと呼ばれるレザーです。まず、下地をオレンジっぽい明るい茶色で染色を行います。

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次にこのようなタンポンを準備します。もちろんこのような道具は一般販売されておりませんので、仕上げ屋さんが独自で自分たちの経験に基いて自作してる道具です。

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染料を加減して、手作業で濃淡の下地を整えていきます。
タンポンにつける染料の色やつける量により異なってしまいますのでここは人の感覚に頼るので職人技と言えます。

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大きな半裁レザーを集中力を切らさずに気長にコツコツと手作業で行うのは非常に重労働です。

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こうやって手作業を繰り返すことにより、濃淡が生まれました。ここから再度染色などを施して濃淡のあるアンティーク仕上げが完了する訳です。この作業を何十枚と繰り返すので繊細さを求められるので仕上屋さんはまさに縁の下の力持ちと言えるでしょう。

当社はこのような専門家が知恵と経験を集めて創造されるレザーのみを取り扱っております。また半裁一枚から理想とされるレザーを製作致します。

 

皮革産地直送ならではの適正価格でお届けさせて頂きます。お気軽にお問い合わせ下さいませ。

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