全くの初心者でも綺麗に仕上がるワークショップになります

こんばんは。

Himeji Total Leather Expert(姫路トータルレザーエキスパート)代表の北口です。

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手染めが綺麗にできる当社オリジナルレザー『Naked』

 

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 一般の方々にも広く楽しんで頂けるようワークショップを告知させて頂いたところ、非常に多くの反響を頂きました。

 

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 で、この度全くの初心者(女性の方)に試験的に体験して頂きました。

 

初心者でも2時間で綺麗に仕上げる事ができます

女性が選ばれたアイテムは名刺ケース。

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こちらの素揚げのままの名刺ケースをどんなカラーに染めたいのかお好きなカラーを選んで頂けます。

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カラーはグリーンを選ばれました。なんでもグリーンのグラデーションで製作してみたいとのことです。さて初心者の方でも綺麗にできるのでしょうか??

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まずは下地を染めていきます。

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色を濃くしたいところだけ、何度か繰り返し染色して行きます。

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そのままだと色移りしてしまいますので、色落としを防止するために専用の薬品を含ませていきます。

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そして出来上がったのがこちら。
使い込んでいくと経年変化も楽しめますが、手染めならではの艶が生まれます。
こんな素敵なワークショップを予定しております。

初心者でも扱いやすいレザー『Naked』

従来手染め専用レザーはタンニン鞣しでも専用に鞣されるほど貴重な素材でした。
私も過去挑戦してきましたが、満足できるレザーはできませんでした。
今回、ようやく何年かかけて出来上がったレザーです。
初心者でも扱いやすいレザーを、レザークラフト経験者の方々や作家さんがどのようなカラーに染めていただけるのか非常に楽しみです。

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手染め専用レザー:『Naked』
素材:牛革(Aクラス原皮)
鞣し:ハイブリッド鞣し
カラー:ナチュラ
サイズ:250ds前後
厚み:1.5mm
価格:75円/ds

是非お試しくださいませ。
現在通販サイトに掲載できておりませんので、ご希望の方はお手数ですが、直接お問い合わせ下さいませ。

皮革産地直送ならではの適正価格でお届けさせて頂きます。

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今月末までですよ

こんにちは。
Himeji Total Leather Expert(姫路トータルレザーエキスパート)代表の北口です。

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梅雨入りしてもう夏間近ですね。
姫路は兵庫県の中でも瀬戸内に面していますが、夏は猛暑、冬は極寒と言う季節で今年もとうとう夏が来たか!!と身構えてしまいます。

さて、6月はジューンブライドとして知られていますが、当社では先月からオリジナルレザーである『茶芯ヴィンテージ・リヴァイヴァル』のスワッチサンプルを無料でお届け中です。

htle.hatenablog.com

詳しいキャンペーン内容は過去記事をご参照下さいますようよろしくお願い致します。

 

htle.hatenablog.com

 

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名刺サイズのサンプルで、ブラック、ブルー、バーガンディー、オフホワイトと全色のカラーサンプルをお届けしております。
WEBでは興味あるけど実物が見たい方には非常に好評頂いております。
今月末までのサービスとなりますので、ご興味ある方は是非お問い合わせ下さいませ。

送付させて頂いた方に当社から営業を行うコトはございません。

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日本経年変化協会採用の真っ赤なクロコ型押しレザー取り扱っております

こんにちは。
Himeji Total Leather Expert(姫路トータルレザーエキスパート)代表の北口です。

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本日は雨で、梅雨近しでしょうか?

 

真っ赤なクロコの型押しレザー販売致します

さて、当社へのお問い合わせでは日本経年変化協会のブログからお問い合わせを頂くこともございますが、このようなブログが掲載されておりました。

keinenhenka.ko-co.jp

こちらの真っ赤なクロコのホーンバッグ型押しレザーは当社で製作仕上げを行ったレザーです。素敵な作品を企画プロデュースされております。

keinenhenka.ko-co.jp

さて、こちらのブログから

「真っ赤なクロコの型押しレザーを使ってみたい。」

と言う内容を頂いておりました。
日本経年変化協会に確認しても販売は全然OKとのことで、クロコの型押しレザーを製作・販売させて頂きます。

 

手作業で仕上がるため、クロコのウロコに陰影があるのが魅力

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(画像提供:日本経年変化協会
名称:『Red Dragon』
素材:牛革
鞣し:混合鞣し
仕上げ:クロコホーンバック型押し
厚み:1.5mm厚
サイズ:250ds前後(天然素材の為異なる)
カラー:赤
価格:78円/ds(税抜)

仕上げの工程が結構手間な一枚です(会長のオーダーは大抵手間暇かかるコトが多いですがw)。最後の仕上げは仕上げの専門家による手作業で仕上げております。

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クロコのホーンバグ型押しはレザーの裁断にセンスが求められます。現在通販サイトに掲載できておりませんので、こちらから『真っ赤なクロコ』とお問い合わせ下さいませ。

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手染めワークショップの製作アイテム♪

こんばんは。
Himeji Total Leather Expert(姫路トータルレザーエキスパート)代表の北口です。

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まずはお礼。
現在、来月末まで当社オリジナルレザーのスワッチサンプルを無料でお届けさせて頂いておりますが、多くのお問い合わせ有難うございます。それだけ多くのモノづくりに関わる方々にご関心頂いていると思うと、良い素材を取り扱うことへのモチベーションが高まります。

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さて、手染めのワークショップを企画しておりますが、

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 ワークショップでは製品染めに専念して体験して頂きたいので、ワークショップでお好きな製品を選んで頂いて手染めをして頂きたいと思います。ワークショップに参加頂ける方々には次の製品からお好きな製品を選んで頂くことを決定致しました。

 

ワークショップで製作したら使ってレザーの魅力を感じて欲しい

せっかくワークショップで体験した作品。
それで終わりってのは寂しいので、日常的に使いたいと思って頂ける製品をご準備しました。お仕事で使いたい方は名刺ケース。また日常的に使いたい方は小銭入れ。学生さんであればペンケースとレザーに関心のある方が老若男女問わず参加できるワークショップにしたいと考えています。

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まずは名刺ケース。ベーシックな定番の形です。
自分でお好きな色で濃淡を調整して仕上げて頂き、自分だけのオリジナルに染め上げて頂きたいです。取引先や社内で話しのネタにもなれば嬉しいです(笑)。

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次に小銭入れ。ボタンのフラップタイプのこれまたベーシックなクセのないコインケースです。自分の愛用のためにもよし、プレゼントにもよしのアイテムです。

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夏休みも予定しておりますので、親子でのワークショップを考えてペンケースです。夏休みの自由研究に是非手染めの体験を。新学期では自分で染めたペンケースで登校と言うのも素敵だと思います。

 

基本カラーはこれだけ。あとは自身の創意工夫で。

基本カラーは

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バーガンディー
ブラウン
イエロー
ブルー
グリーン
をご準備しています。何度塗るのか、部分的の塗るのかそれにより濃淡が生まれて表情が変わるのが手染めの魅力です。またカラーを混ぜると言うのもありです。オリジナルに染めて使い込んで、当社のレザーの魅力を感じて頂きたいと思います。
現在ワークショップもお問い合わせを頂いておりますが日程や場所、参加費など詳細は現在調整中ですので、決まり次第またお知らせさせて頂きます。

 

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ワークショップを企画しております

こんにちは。
Himeji Total Leather Expert(姫路トータルレザーエキスパート)代表の北口です。

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先日のブログで手染め専用レザー『Naked』をご紹介させて頂きましたところ、多くの反響を頂きました。ありがとうございますm(_ _)m。

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 手染めで作品を創りだす作家さんはもちろん、一般の方々からも手染めレザーの美しさや魅力についての反響を頂きました。

革製品の魅力は購入して長年愛用して経年変化を楽しむのは勿論ですが、レザークラフトのように自身でDIYを楽しむと言う楽しみ方もございます。レザーと言う天然素材を扱う立場からすると、メーカー様や商社様、工房・アトリエを営む作家様からのお問い合わせが大半であり、一般の方々からの反響は非常に刺激的で嬉しく思い何か「もっとレザーの魅力を感じて楽しんで頂ける事ができないか??」と考え、ワークショップを現在企画しております。

手染め体験ワークショップを企画中です

「何かできないかな?」と思い、懇意にしてる日本経年変化協会の会長に釣り船の上で相談してみました(笑)。会長曰く

レザークラフトの体験ワークショップなんて全国各地で開催されてるし、数時間の体験でそんな立派なものも作れないし、興味持っても道具揃えるのにお金がかかるからハードルが高い。なら、北口さんとこは手染めの体験してみたら??僕もやってみたいし。」

との事で調べてみると手染めの体験教室なんて確かにほとんど無いので当社で手染め体験教室を企画してみようと思った次第です。

プロの作品を好きなカラーで製品後染めできるワークショップです

手染めの方法が色々ありますが、今回は製品染めと言うレザーアイテムを製作してから手染めで染色していく方法をワークショップにしようと思っています。会長が指摘するように”数時間の体験で言うほど立派なものが作れない”のであれば、プロの作品を準備して手染めだけに専念できるワークショップにしようと思いました。

手染め専用レザー『Naked』のテストサンプルでは名刺ケースを作成してもらい、手染めを行いました。実はこのテストサンプルの実験も製品染めを行いました。

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実際の画像を残しておりきました。生成りのレザーで名刺ケースを製作した段階での撮影です。実際に手染めを行いました。

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このように綺麗に染まりました。
そして何より手染めを行ったのは私、北口自身でございます。素人が染めてもある程度見栄えがするものです。サンプルですので定番のBrownで染めましたが染料は豊富に色数があるので、お好きなカラーで手染めするワークショップを企画しています。

自分だけのカラーを是非自身で製作して頂き、手染めの魅力を感じて頂きたいのが趣旨です。

また染め直しができるのも手染めの魅力で、その際染料の購入費などは数百円なのも魅力的です。ワークショップの詳細が決まり次第また告知させて頂き募集させて頂きます。

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手染めのレザー始めます

こんにちは。
Himeji Total Leather Expert(姫路トータルレザーエキスパート)代表の北口です。

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日中は30℃ともう真夏日が多い姫路です。
姫路は兵庫県内でも猛暑になりますから、今年の夏も思いやられます。

さて、私は以前から日本経年変化協会の会長が理想とするレザーを作り出してやろうと個人的に思っております。

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以前、姫路レザー有限会社で副社長を務めていた時に会長の要望に100%応えられなかったレザーが2つあります。

①茶芯レザー(ヴィンテージに忠実な仕上げ)
②手染め用の下地レザー

 この2つ。一つ目の茶芯レザーは当社オリジナルレザーである『茶芯レザー・リバイバル』で見事に要望に応えることができたと自負しております。

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そして、私にとって忘れなれない大失態が2つの手染め用レザーです。姫路レザー有限会社時代の私にとって最悪の思い出であります(笑)。試作サンプルを会長の懇意にしておられる手染めで製作するレザー職人の前でプレゼンし、いざ実演と言うところで上手く染まらない。挙句の果てに強度不足で破けると言う大失態を演じてしまいました。これは恥ずかしくもあり、悔しい苦い思い出です。
会長も笑っておりましたが、恐らく苦笑いで内心怒っていたかもしれません。しかしレザーも色んな失敗を繰り返し生まれてきます。結局手染め用のレザーは実売には至りませんでした。

会長もあれから何も言わずにその時のエピソードも一切触れませんでしたが、姫路の地場産業であるレザーに携わる者として私も意地があります。独立してからも私は決してあの日の出来事を忘れていませんでした。そして先日、久しぶりに会長が姫路にやって来た時にお披露目してやりました。会長もビックリしていたので、これは世に送り出したいと思い今回ご紹介致します。

 

手染め専用レザーその名も『Naked』

今回ご紹介するレザーはこちら

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手染め専用レザー:『Naked』
素材:牛革(Aクラス原皮)
鞣し:ハイブリッド鞣し
カラー:ナチュラ
サイズ:250ds前後
厚み:1.5mm
価格:75円/ds

手染めを行っている職人さんであれば常識的に思われている事。

「手染め用のレザーはフルタンニンレザーじゃないと出来ない。」

皆様専用の高価なレザーを探し求められている方々が多いです。実際に。手染め用にフルタンニンレザーを精製すると強度が一般的なヌメ革よりも劣ると言う事実もあり、扱いが難しいレザーと言えます。

タンニン多めのハイブリッド鞣しを行うことで靭やかかつ、強度のあるレザーに仕上げました。会長から

「マジで?また挑戦してるんですか・・・。色試しました??また色入らないんじゃないないですか?」

と。この瞬間を待っておりました(笑)。手染めも試験済みです。それがこちら。

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手染めの名刺ケース。会長を驚かせてやろうと秘密裏に今年に入り当社創業時から仕込んでおりました。一般的に販売されているレザークラフト用の染料で染めております。

手染めの魅力は色の濃淡を演出したり、特有の艶が革製品の愛好家の感情を揺さぶります。どうですか?会長。

「素晴らしい。ってかスゲ~。出来るんですね。北口さん気持ち悪っ!!北口さん『どや顔』ですし・・・。」

いや、なんで気持ち悪いねん(怒)。会長が感動した時は「気持ち悪い」って表現しますから、合格頂戴しました。

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会長にプレゼンする私北口(写真右)と仕上げのエキスパートの野村代表(写真左)。野村代表のコメント

「下地にえ~レザー使わなあかんけどなぁ~。そない難しいもんちゃう。」

流石です。仕上げのエキスパートはレザー精製を左右されるお仕事をされています。

htle.hatenablog.com

何はともあり、会長を満足させた訳で合格であり、手染めのレザーのお問い合わせも多く頂戴しておりますので、これより量産に入ります。

 

手染めの革製品について

革製品について。
一般的にはメーカーさんや革職人さんの多くは着色されたレザーを仕入れて革製品を製作します。手染めの革製品とは色がついていない無色のレザーを仕入れて自分で好みのカラーを手作業で着色していくのが手染めの革製品です。

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これは私が半年ぐらい使い込んだ手染め名刺ケース。艶があり、カラーのグラデーション(濃淡)があるのが手染めの革製品特有の魅力です。

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そして手染めの革製品は、再度手染めをし直せるところがあります。使い込んで色あせてきた時に再度染め直しが可能で本当の意味で使い込むことができます。

実は私、北口は手染めの革製品が一番大好きでして、意地でも手染め用のレザーを創りだす決意をしておりました。

手染めの革製品を作られておられる作家様。当社の自信作を是非手にとって試していただきたく思います。

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当社の仕上げの専門家

こんにちは。
Himeji Total Leather Expert(姫路トータルレザーエキスパート)代表の北口です。

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「ブログ見ました!!」

とお問い合わせやオーダーを頂くことが多くなり、励みになります。当社オリジナルレザーである『茶芯レザー・リバイバル』も多くの反響を頂き、嬉しく思います。来月末までスワッチサンプル無料贈呈を行っておりますので、私もスワッチサンプルの準備に大忙しの週末でした。

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 さて、週明け早々に日本経年変化協会の会長さんが久しぶりに姫路にお見えになりました。趣味の釣り以外でお会いするのは久しぶりではありませんか(笑)。会長さんはレザーの仕上がりには非常に細かい方なので、当社の仕上げのエキスパートを交えて仕上げについて見て頂き、企画に役立つようにお越し頂きました。

『鞣し』+『仕上げ』のトータルでレザーの良し悪しが決まる

当社のある姫路市は日本最大の皮革産地でありながら、分業制と言う姫路独自の産業形態が昔から根強く今日まで至っています。原皮調達から鞣しから仕上げまで行うのが一般的なタンナーと思われておりますが、姫路では

  • 原皮屋さん(原皮調達)
  • 下地屋さん(鞣し。タンナーと言われる一部自社仕上げ)
  • 漉き屋さん(革の厚みを調整)
  • 仕上げ屋さん(革の仕上げ)

と大まかに別けてこのような分業を行っています。
良いレザーとは職人さんを始めとした作り手が扱いやすく、製品にした後長年使えるレザーだと私は思いますが、原皮を上質なモノを選定し、鞣しが上手なタンナーが鞣しただけでは成立しません。レザーの表情を作るのは仕上げ屋さんと呼ばれる存在が必要不可欠だからです。

当社は数多い姫路の分業の専門家の中でも取り分けその分野に精通した技術を持った方々にご尽力頂いておりますが、仕上げの専門家の1人がセカンドレザー代表の野村智弘氏です。実は私の同級生でいつも無理をお願いしております(汗)。今回もマニアックなオーダーを快く引き受けていただいております。

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仕上げでも鞣しで用いるようなタイコがあり、当日も快調に回っておりました。レザーの硬さを調整することに用いられます。空打ちすることによってソフトレザーにすることが出来ます。

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日本経年変化協会の会長さんと野村社長のツーショット(笑)。
野:「革を使って企画するなら、もう少し濃い仕上げの方が良いか?」
会:「僕は希釈しないで濃いパラフィンの方が好みですけど・・・。」

いきなりそんな会話してます(笑)。
レザー好きには仕上げ工程はたまらなく興奮するそうです(会長談)。

仕上げ屋は重責を担い、経験とクリエイティブ力が必要

姫路においても事実皮革事業においてタンナーから商社へ販売されるのが一般的です。つまり商社からタンナーへオーダーが入り、タンナーが原皮のオーダーを原皮やさんに行い、タンナーが鞣しで下地を精製し、仕上げ屋さんに仕上げを行い、必要とあれば仕上げ屋から漉き屋さんへ漉き加工をオーダーして、タンナーに戻しタンナーから商社へ納品されて、皆様のお手元に届くのが一般的なフローとなっています。

レザーは天然素材で牛馬には個体差があるので一枚一枚性質が異なりますし季節などによる外部環境の変化で仕上がりも左右されます。つまり同じ品質を維持しようとしても多少のブレがある(これをロットぶれ)。このロットぶれの幅を極力無くすのが仕上げ屋さんの腕次第です。ロットぶれが発生した場合商社やメーカーさんから返品をされてしまうので、仕上げ屋さんは非常に重責なポジションであると言えます。ですので仕上げ屋さんの多くは繊細な方が非常に多い職種でもあります。

今回は仕上げ屋さんの作業工程を少しご紹介致します。

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今回仕上げていたのはコチラのBrownのレザー。全面Brownであると染色だけで仕上げは終了するのですが、こちらのレザー。光の加減でBrownの濃淡があるアンティーク仕上げと呼ばれるレザーです。まず、下地をオレンジっぽい明るい茶色で染色を行います。

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次にこのようなタンポンを準備します。もちろんこのような道具は一般販売されておりませんので、仕上げ屋さんが独自で自分たちの経験に基いて自作してる道具です。

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染料を加減して、手作業で濃淡の下地を整えていきます。
タンポンにつける染料の色やつける量により異なってしまいますのでここは人の感覚に頼るので職人技と言えます。

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大きな半裁レザーを集中力を切らさずに気長にコツコツと手作業で行うのは非常に重労働です。

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こうやって手作業を繰り返すことにより、濃淡が生まれました。ここから再度染色などを施して濃淡のあるアンティーク仕上げが完了する訳です。この作業を何十枚と繰り返すので繊細さを求められるので仕上屋さんはまさに縁の下の力持ちと言えるでしょう。

当社はこのような専門家が知恵と経験を集めて創造されるレザーのみを取り扱っております。また半裁一枚から理想とされるレザーを製作致します。

 

皮革産地直送ならではの適正価格でお届けさせて頂きます。お気軽にお問い合わせ下さいませ。

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